MUCHU人

「私の物の感じ方」

旅とは正に自分探し

家族旅行3日目に渋谷を歩いてみたら、どこもかしこも人だらけで驚いた、というよりはまず気持ちが悪くなりました。
なんでかというと、街中の様々な騒音、色んな物や人がゴチャゴチャしている様子からか、一種の感覚遮断状態に陥ったからです。
沢山の音が入り混じった状態だと、音が頭全体で鳴り響いて、打ち消し合っているような感じがして、必要な音が全く拾えなくなったりする。
都会の街並みもそうで、どれもこれもが目立つと、例えばモザイク画でも見ているような感覚で、自分がいる場所が認識出来なくなってしまう。
私の場合はちょっとそれが極端で、渋谷のような大きな街では、平衡感覚が失われてしまって、座り込んでしまいました。
座り込んでから、自分の外から入る感覚が遮断されると、自分に対して、自分が一気に近く感じられることがある。
というのも、例えば、耳を塞いで目隠しをしたら、自分の肩凝りだとか、疲労だとか、身体の様子に気付きやすくなることがあるのと同じ。
渋谷に行ったその日は、今考えれば、もう恐らくかなり旅の疲れが出ていたのか、風邪の予兆みたいなものがあって、なんだか具合が悪くなってしまった。
考えたら、三日間平均22キロは歩いていると携帯のアプリに表示されていたのだから、それだけでも疲れない方が不思議。
今回の感覚と同じような事が前にもあった。
春に新宿に行った時も、急に身体の痛みを感じることがあったっけ。
今年の春は、気を張って生活していた時期で、身体のあちらこちらに筋肉痛を感じたし、帰宅してから、沢山の打撲を発見したりもしました。
普段はあまり気が付けない事が多い身体の変調が、渋谷に降り立った時は、急に襲ってきて、後から、こういう風にいつも自分の身体の声に気付けたら良いのにと思いました。
それから、普段の生活の中で、意図的に感覚を遮断する時間を作ろうと思いました。
そうすれば、早めに気付いて早めに対処出来るのではないかと。
早めに気付ければ、体調が傾いても、早めに対処出来るようになります。
もう帰宅してから既に実行していますが、これがなかなか良いです。
渋谷で体験してきて本当に良かったことでした。
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今回の渋谷では、帰りの飛行機が離陸してから、急に人ゴミを思い出し、冷や汗が出てきました。
ああいう苦手な場所に行ってしまったことに、今更気付いたようで、家族がぐっすり眠っている中、急にドキドキしてきて、帰りの飛行機では全く眠れなかった。
苦手だと分かっているのに、なんで行けたのか自分でも不思議だけど、考えているようでどうなるか想像出来ていなかったんでしょうね。(新宿は行った事があるけれど、渋谷は行った事がないから、都会というイメージだけではきちんと起こることを想定するための、情報が繋がらなかったようです。)
というのも、都会でなくとも、昔から私は、周囲の状況理解に、人よりも時間を要します。
恐らく、渋谷に着く前に起きるべき緊張が、機内で始まったのだと思われます。
だから、新しい環境にいても、周りの人の緊張が解けてきた頃に私の緊張が始まります。
刺激が薄ければ薄いほど、緊張感が始まる時期は遅くなります。
その辺の感覚は人よりもかなり鈍感なようです。
だから始めの頃は、昔からいた人間のように馴染んで振る舞って見える事が多いです。
昔から「前からいた人だと思っていた」とか、「この間入ったばかりなのに、ずっといるような感じがしていた」と言われる事が本当に多い。
移行支援でも言われたばかりです。
だから、しばらくしてから急に緊張感が出て、体調を崩すことが多いです。
周囲の人にとっては、きっと不可解な感じなのでしょうが、今ではきちんと説明出来るようになりました。
障害が明らかになって、実際に自分で体験して自覚するようになってから、幼い頃から周りの人に言われていた言葉の意味を、改めて理解する事が最近は多いなと思う。
それは過去も未来も現在も同時に見つめているようで、本当に面白いです。
特徴が変わらない自分と、面白いと思えるようになった自分と、認識した事でまた変わっていく自分と。
だから旅は好きです。
再認識出来るから。
再認識したら、今度は工夫できる幅が広がる感じがします。
それが体験とか、経験なんでしょうね。
今回も、認識するまでが長いと感じたなら、これから先更にステップアップした時には、緊張感が出るまでの間はなおさらゆっくりと生活するように心掛けられます。

今回はちょっと無理をした感じがあり、帰宅してから風邪をこじらせてしまいました。
休んでばっかりです。
もう大分良くなりましたが、不器用なやり方ながら、そうやって真っ向から立ち向かって生きてきたので、きっとこれからも体当たりしながら歩んでいくんだと思います。
良いことばかりではないし、傷付く事も多いし、自分自身が起爆剤になることも多いけれど、人がどうあれ、私はそんな勇ましい自分が好きです。
毎日のようにそんな自分に、もっとダメージが軽くなるように事前にもっと考えてから、無難にやれないのかと頭を抱える事も多いけれど、きっとそれが自分だからだと思います。
経験を重ねて、学んで、いつかもっと上手く生きられるようになる日が来るだろうから、今はそんな自分も認めてあげたいと思っています。

それでは私でした。