MUCHU人

「私の物の感じ方」

具体的が好き

私は基本的に自分の育ち故か、生まれ故かは分かりませんが、子どもにも分かるように説明できない人は、本当は理解していないのでは?と思ってしまいます。

専門用語を暗記して、それを用いながら説明するのは簡単です。
勉強して覚えれば良いので。
だけど、それって何のこと?と質問した時に分かりやすく自分の言葉で説明するには、中身をきちんと理解していないと出来ない事だと思っています。
それは勉強して覚える事の先にあると思っています。
なので、より具体的な話を好みます。
自分が伝える時もそうですが、聞く側に回る時もそうです。

先ほど政治の話をしましたので、政治の例を挙げれば、候補者や政治家が実感を持って話をしているかどうかは、私のような頭の悪い人間が聞いて理解できるかどうかなのかなと思っています。
「ダメだ、こいつの話は良く分からん」と思う場合は、政治の話が難しいのではなく、専門用語の響きに圧倒されて、とても壮大で難しい政策に挑戦する人なのだと、自分自身が錯覚させられている事に良く気付きます。
中身を分かりやすく伝えられる人は具体的です。
具体的であれば具体的であるほど、実行率が上がって来ます。

例えば、私が「89キロから48キロに半年で痩せます」と述べたとします。
痩せる痩せると一生懸命言ったとしても、それを聞いている人は、「えっ、どうやって?」と思うと思います。
でも、具体的に「一日800カロリー以内のバランスの良い食事制限」「一日15キロ以上のウォーキング」「一日一時間の半身浴」と言えば、なるほどなるほどと思ってくると思います。

更に、具体化していきます。
「朝は消化の悪い生野菜を避けて蒸した野菜サラダとお粥、昼は納豆ご飯と味噌汁、夜は根野菜の皮を中心に野菜スープと魚。いずれも水分を摂りながらの食事」
「朝夕犬の散歩で一日6キロを消化。終業後はスーパーまで歩いて買い物をし、買い物は一ヶ所で済まさず往復5キロを歩いて買い物をする。買い溜めはしない。欲しい物リストに沿って一時間は店舗をブラブラする。駅は一つ先の駅を利用する。」
「お風呂に入っている間は歯磨きと眉の手入れ、顔の産毛処理、パックをする、ラジオ番組を番組が終わるまで聴く」
こうすれば、もっと分かりやすいかなと思います。
それを日々繰り返して不足を補います。
(実際私はそれで半年で89キロから48キロまで痩せました。1年経った今もキープしています。)
具体的だと実行率が上がります。
これは分析して組み立てて理解して行動するためです。
やる気が本当にある人は具体的です。

実習の面談の時に自分にして欲しい配慮について伝えるのも、そうでした。
「私は外から入る光や照明に対して過敏な特性がありますので、窓から離れた位置で仕事が出来るよう配慮していただけると助かります。それから、照明に対する対策は、色眼鏡を付けて作業をしたいのですが、ご了承いただけると非常にありがたいです。」
と伝えました。
するとすんなりと理解していただけたのか、本来実習ではない部署の仕事も体験させていただけることになりました。
理解して伝えているのかは、相手にもきちんと伝わります。

政治家や専門家、学校の先生、医者の話す事もそうなんじゃないかなと思います。
だから私は質問をよくします。
分かりやすく説明できる人は、質問が最初から必要ないことが多いのですが、質問して分かりやすい説明が返って来なかったら、本当に理解している人ではないから、この医者には任せられないなとか、そんな風に判断します。

これは自分があまり賢くない事を良く知っているからだと思います。
私も専門用語を使います。
抽象表現もよくします。
だから賢くないんだと思っています。
専門用語や抽象的表現を使わないために、後からどんどん具体化具体化していきます。
そういう練習をする事で、人に伝わりやすくなることも学びましたし、今も勉強中です。

世の中をそういう風に見ていくと、私のような人間でも、面白いなと思う人との関わりもあるんだな、と最近感じています。

また明日から移行支援行ってきます。

それでは私でした。